8.俺の隣

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「か、要?」 柊翔の手が、俺の背中を撫でているけど、少し震えている気がする。 「本当に?」 俺は顔を上げられず、ただ頷くばかり。 「俺だって、男だよ?・・・俺の好きと、お前の好きは同じ「同じっ!!」」 心配そうな声に思い切り被せたけど、続けて出る声は小さくて。 「同じ・・・たぶん・・・」 ああ、耳が熱い。 俺、だいぶ頑張った気がする。 「・・・要っ!」 柊翔に抱きしめられて、幸せすぎて意識が飛びそうになった。 「・・・要・・・もう一度、言ってくれる?」 「な、なんでっ。は、恥ずかしすぎて、無理っ。」 「・・・ごめん。でも、俺・・・もっと、お前の気持ち・・・聞きたいんだ。そうでなきゃ・・・不安で・・・」 あんまりにも不安そうな声で言うから、断れなくなる。 「す、好き・・・です。」 今までの人生で、こんな風に人に向かって恋愛感情の"好き"なんていうのは、初めてだった。
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