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「か、要?」
柊翔の手が、俺の背中を撫でているけど、少し震えている気がする。
「本当に?」
俺は顔を上げられず、ただ頷くばかり。
「俺だって、男だよ?・・・俺の好きと、お前の好きは同じ「同じっ!!」」
心配そうな声に思い切り被せたけど、続けて出る声は小さくて。
「同じ・・・たぶん・・・」
ああ、耳が熱い。
俺、だいぶ頑張った気がする。
「・・・要っ!」
柊翔に抱きしめられて、幸せすぎて意識が飛びそうになった。
「・・・要・・・もう一度、言ってくれる?」
「な、なんでっ。は、恥ずかしすぎて、無理っ。」
「・・・ごめん。でも、俺・・・もっと、お前の気持ち・・・聞きたいんだ。そうでなきゃ・・・不安で・・・」
あんまりにも不安そうな声で言うから、断れなくなる。
「す、好き・・・です。」
今までの人生で、こんな風に人に向かって恋愛感情の"好き"なんていうのは、初めてだった。
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