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なんだか知らないけど。
鴻上さんと会うたびに、祥吾とかいう人か、あのおねーさんたちが邪魔をしている気がする。
そんなにしょっちゅう会うわけでもない。
そもそも学年が違えば、学校の中でだって、すれ違う機会も少ないのに、その少ない中でも、なんだかんだと、あの人たちが現れる。
もう、それはもう、あからさまに。
そのせいなのか、最近では鴻上さんも、イラッとした顔を見せるようになった。
「要。」
金曜日の昼休み。
わざわざ鴻上さんが、俺の教室にやってきた。
鴻上さんが来ると、必ず、クラスの女子たちが目をハートにしてるのを見ているだけに、なんとも、こそばゆい。俺を見てるわけじゃないのに。
「どうしました?」
「日曜なんだけど「鴻上せんぱ~いっ!」」
「見つけた~♪」
今日はおねーさんたちですか。そうですか。
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