3.乗り越えるモノ

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なんだか知らないけど。 鴻上さんと会うたびに、祥吾とかいう人か、あのおねーさんたちが邪魔をしている気がする。 そんなにしょっちゅう会うわけでもない。 そもそも学年が違えば、学校の中でだって、すれ違う機会も少ないのに、その少ない中でも、なんだかんだと、あの人たちが現れる。 もう、それはもう、あからさまに。 そのせいなのか、最近では鴻上さんも、イラッとした顔を見せるようになった。 「要。」 金曜日の昼休み。 わざわざ鴻上さんが、俺の教室にやってきた。 鴻上さんが来ると、必ず、クラスの女子たちが目をハートにしてるのを見ているだけに、なんとも、こそばゆい。俺を見てるわけじゃないのに。 「どうしました?」 「日曜なんだけど「鴻上せんぱ~いっ!」」 「見つけた~♪」 今日はおねーさんたちですか。そうですか。
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