Act.3

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「じゃあ時間まで倉庫の手伝いに戻って来るわ」 そう言って春日さんが倉庫に戻り、また誠也と二人きりになった事務所には時計の針の音だけが響いた。 けれど突然立ち上がった誠也は、事務所の出口へと向かって行く。 そして事務所のドアを開けながら私に言った。 「もう今日の入庫は終わったからさ、俺、不動さんのトラック見せてもらいに行って来るわ」 「えっ?」 「真尋さんのトラックはマニ割りまでしてるしさ。 あんなカッコいいデコトラが2台も一緒に積み込み入るのなんて珍しいだろ。 だから写真撮らせてもらおうと思って」 「……ああ、そう。っていうか、マニ割りって何?」 思わず問いかけると、誠也はいったんドアを閉めてカウンターの向こうから私に熱く語り出す。
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