Act.4

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結局いつもの週末と変わらない夜。 仕事を終えた私と誠也は私の部屋で夕食を済ませ、ソファーに並んで座って缶ビールを飲む。 それも誠也が自宅に立ち寄り着替えと共に持って来た、アートトラックのプロモーションDVDなんてものを観ながらだ。 「これが今日、春日さんが言ってた渡月丸ってトラック。 ペイントもカッコいいだろ?」 確かに荷台に入った文字とか、独特なカラーリングとか普段倉庫に積みに来るトラックとは全く違って、綺麗だなって思う。 「で、これがナイトシーン」 DVDに収録されているようなデコトラたちは、まるでクリスマスツリーの電飾みたいに様々な色の電飾を施していて唖然としてしまった。 「すごい派手……エレクトリカルパレードみたい」
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