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思わず呟いた私に誠也は、ふはっと笑って言った。
「これは確かに派手過ぎるかもな。
だけどこういう映像で見るのと実物見るのとでは全然迫力違うらしいから。明日は最後までしっかり見て来ような」
「……うん」
浮かない顔をしてしまうのは、私の気持ちが揺れているからだ。
心の中ではやっぱり不動大和という人が気になって仕方ないくせに、こうして誠也と二人の時間を過ごす自分が酷くズルい人間に思えて。
だけど……佐俣さんの発言がどうしても引っかかる。
「ねぇ誠也、ひとつだけ聞いてもいい?」
「ん? 何?」
「あのさ……」
「うん?」
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