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「関係ねぇよ。けれどアンタみたいな人が姪っ子じゃ佐俣専務も恥だなって思っただけ」
「はぁっ?」
「そんなに好きな男なら、汚い手を使わないで正々堂々と勝負して自分のものにしろよ。それとも自信がないからそんな方法考えたのか?」
「くっ……」
悔しそうに唇を噛んだ佐俣さんに、大和さんは更に追い打ちをかける。
「だけど糸井さんも、そんなズルい方法を使うような女に振り向くとは思えないけどね」
「…………」
もはや何も言い返せなくなったのだろう。
黙り込んだ佐俣さんは、私をきつく睨みつけるとその場から逃げるように去って行った。
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