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「早速ですけれど、佐俣さんには今日から出庫受付のカウンター業務を行いながら仕事の内容を覚えて頂こうと思っていますのでよろしくお願いしますね」
「は? 今日からカウンター業務もするんですか?」
「はい。一日も早く仕事を覚えて頂かないと積み込みに入るドライバーさんにも迷惑になりますから」
たとえ佐俣さんが専務の姪であろうと仕事には関係のないことだ。
私の後継としてカウンター業務を任せるのだからしっかり仕事を覚えて貰わなければならない。
完全に上から目線で私を睨みつける佐俣さんを負けじと見つめ返していると、出勤して来た誠也が更衣室に入って来た。
「おはよう……って何かあった?」
誠也の問いかけにそれまで私を睨みつけていた佐俣さんの表情が変わる。
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