Act.12

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「向坂部長以上に倉庫のキャパシティは俺が把握してるよ。 まだ倉庫には150トン分以上の荷物を入れる余裕があるはずだ。 向坂部長はパレットを3段積みするのが苦手だから、一番奥の方は2段積みで置いている。そうだろ佐俣さん?」 誠也の問いかけに佐俣さんは押し黙って唇を噛む。 それは誠也が言ったことがそのままであることを意味しているように私は思えた。 「そういうことだから。 不動さんが今から積む荷物は明日の朝、横浜に届けて貰えばいい。 だから積んだらすぐに宇梶さんのところに行ってやってくれ」 「…………」 無言で戸惑う大和さんの肩に手を置いた誠也は、私へと振り返る。
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