Act.12

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「阿部さん……?」 「無理……です」 「……え?」 「無理なんです。もう誠也には戻れない」 「…………」 零れ落ちた涙は夜風にさらされ、冷たく私の頬を伝って行く。 真尋さんの好きな人が大和さんではなく宇梶さんだと知った今、もう私はこみ上げる思いを抑えることなんて出来なかった。 「好き……っ……」
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