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「あれは大和の持ち込み。だから持ってるトラックは一台だけでも、一応は運送会社の社長なんだよ。まぁ私もそういう意味では社長なんだけど」
「へぇ……不動さんってまだ若そうなのに凄いですね」
「…………」
明らかに俺を挑発して来る誠也の態度に一瞬だけ腹が立った。
けれど彼にとっても俺は加害者であることに変わりはない。
憎まれて当然、もうあの頃のように”先輩”なんて呼ばれる資格もないのだ。
「大和って金髪なんかにしてるから若そうに見えるでしょ。だけどもう今年で三十歳だから」
「えっ? じゃあ俺よりひとつ年上なんだ! ちょっとビックリ」
「あはは! でしょ? これでもうちょっと口が達者なら絶対モテると思うんだけどねぇ」
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