Act.15 Side Yamato

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「あの子の仕事は出庫管理なのに、今日みたいに専務がミスした配車で車が見つからなかったら倉庫管理の奴らはみんな遥香ちゃんのせいにするんだよ。 今日はたまたま真尋と不動君の二人がいたから俺は出番なしだけど、最悪の場合は俺が走ろうと思ったくらいだ」 「おやっさん……」 「あの子が本当に困った時、彼女を救ってやれるのは不動君しかいないと俺は思ってる」 「…………」 「君がずっと抱え続けている罪悪感が本物なら……。 まだあの事故から歩み出せていないであろう彼女の背中を押してあげられるのも不動君なんじゃないかな」 背中を押す? 加害者である俺が? 思わず瞳で問うた俺に、おやっさんはやんわりと微笑みながら頷き肯定する。
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