Act.18 Side Yamato

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「誠也のことだけど……」 「うん」 「やっぱり真尋には言わないでくれ」 「…………」 「それとあの事故の後にな……俺、誠也と会ってるんだよ。 その時に俺……誠也と話す勇気がなくて無視したんだ」 「ちょっと待てよ。何で章吾がそんな……」 言いかけた俺の言葉を章吾は遮ってその言葉を放った。 「俺が、誠也の母親を殺したからだ」 「……え?」 「だから俺は……誠也に向ける顔がないって思った」 「……意味が……分かんねぇよ」 「とにかくそういう事だから。アイツに対して責任があるのは俺だけで、大和は誠也に遠慮なんてする必要はないからな」 そう言って章吾は俺の肩を叩くと、陽向を見送った真尋の隣へと行ってしまった。
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