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高速道路の本線へと走り出たトラックの車窓には、オレンジ色の風景が映り込む。
過ぎゆく景色をぼんやりと眺めながら私はその思いを言葉にした。
「私たちは時間を置くべきなんだと思います」
「うん」
あの雨が引き寄せた吊り橋効果なのか、それともお互いの魂が引き寄せ合った出会いだったのか。
時間を置いてもこの気持ちが揺るがなければ、その時は母に会いに行って大和さんのことを話したい。
それが私の出した結論だった。
しかし誠也に言われ続けたツインソウルという言葉に踊らされ、正しい判断が出来なかった今までの私を理解してくれているからこそ、彼もそう考えてくれたのだと思う。
本当に私と彼がツインソウルなのなら……。
────きっとまた巡り合うはずだ。
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