Act.28

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後部席のドアを開けると同時に佐俣さんの少し興奮気味な声が響く。 「阿部さんやっぱりそのドレス似合ってるよ」 「……そうかな?」 「うん!やっぱそれにして正解!」 ちなみに今日は真尋さんと宇梶さんの結婚式。 このドレスは先週の休日に佐俣さんと高崎の街に行って買って来た。 「うん、似合ってると思うよ」 運転席から放たれた誠也の言葉でちょっぴり安堵する。 やはり佐俣さんのセンスの良さを信じ選んで貰って正解だったようだ。 走り出した誠也のアリストは高崎方面へと向かって行く。
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