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「だけどツインソウルという言葉に振り回されるのもどうかと思うし、何よりも加害者だった俺と被害者家族だった君には、乗り越えなければならない壁がある」
「……はい」
頷きながら思った。
やっぱり大和さんは全て分かってくれているのだ、と。
今の私と大和さんは、お互いの思いのままに突っ走ることが出来ない。
向き合わなければならない大きな壁。
それは私や大和さんを取り巻く、家族の理解が何よりも大切だということ。
だからこそ、私も大和さんもそこから歩み出すために選ぶべき道はたったひとつだと心で決断したのだから。
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