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「ワンルームで狭いし……布団も一組しかないけど」
「…………」
押し黙って緊張する私とは正反対で、余裕の笑みを浮かべる彼。
なんだかそれがちょっぴり悔しくて。
だけど……こうして触れ合えば答えはもう明らかだった。
「よっ……よろしくお願いします」
「ぶはっ」
私の言葉で彼が運転席で吹き出して笑い出す。
「ちょ……なんで笑うんですか?」
「いや。ごめん。だけど阿部さんはやっぱり阿部さんだなって思って」
「どういう意味ですかっ」
楽しそうに笑い続ける彼の表情に、問いかけながら私も笑ってしまった。
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