347人が本棚に入れています
本棚に追加
お互いが顔を見合わせながら笑うことが出来るこの時が。
ようやく訪れたことに、とてつもない幸福感を覚える。
「晩飯は?」
「披露宴のお料理が美味しくてたくさん食べちゃったから……」
「そう。じゃあ軽く何か買って行けばいいか」
「大和さんはお腹空いてますか?」
「いや、駅で蕎麦食ったから」
そう言いながら彼が駐車場のゲートでチケットを精算機に差し込むと、そこに表示された駐車時間で私の目頭が熱くなった。
だって彼は私が郡山に降り立つのを……5時間以上も待ってくれていたのだから。
最初のコメントを投稿しよう!