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すると彼女は恥ずかしそうに笑いながら問いかけた。
「あの……ご飯は?」
「食べる」
「じゃあ……用意……」
その言葉の続きは、またこの唇が塞いでしまった。
彼女と触れ合うまでは全く感じることがなかったと言っても過言ではなかったのに。
セックスなんてものは所詮、欲求を満たすだけのものだと今まで思っていた。
だけど彼女は違った。
何度抱いてもまるで魂が求めているかのように、また彼女を抱きたい衝動に駆られる。
「大和……さん……」
瞳を潤ませ俺を見上げた彼女は、高揚した吐息で訴えた。
「まだ……お風呂入ってないから……」
その言葉で少しだけ暴走しかけていた自分が冷静を取り戻す。
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