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「ごめん……まだお邪魔しますも言ってなかった」
「ふっ……」
熱を帯びた彼女も冷静を取り戻したのか、楽しそうに笑って俺を見る。
呆れるほどに理性を失っていたことに可笑しくなって。
二人で笑いながら短いキスを何度も交わす。
「とりあえず、あがってください」
「うん。じゃあ、お邪魔します」
「はい、どうぞ」
満面の笑みの彼女に案内され、玄関から上がると広めのリビングダイニングと俺の家とは全く違う生活感のあるキッチン、奥の部屋は寝室だろうか。
ブラウンのドアに金色のこ洒落たドアノブがついている。
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