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こうして二人でいることがどれほど心強いことなのか。
真尋と章吾の関係を見守りながら、本当は心のどこかで感じていた孤独感。
けれどそれは、彼女から歩み寄ってくれたことで全てが消え去った。
たぶん彼女は俺がどれだけ感謝しているかなんて気づいていないかもしれないけれど。
彼女があの日、福島まで来てくれたこと。
待っていてもいいかと問いかけてくれたこと。
母親の死を素直に受け入れられたこと。
全ては彼女がいてくれたから、今の俺がいる。
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