オマケ◆大和Side 二人の時間

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その様子に笑いを堪えながら俺は自分の皿からカレーをすくって、彼女の口元にスプーンを持って行った。 「はい、あーん」 「……う……」 俺の行動に彼女は短く声を上げ固まっている。 「ほら、早く食べないと冷めるよ」 「……はい……」 おずおずと口を開けた彼女に俺は満面の笑みで給仕のお返し。 すると彼女は口の中に広がった旨味に驚きをあらわにした。 「美味しい……」 そう呟いた彼女は瞼を伏せると、しばし沈黙を保っている。 きっと彼女は今、このカレーがどうしてこんなに美味いのか、その理由を考えているのだろう。 それを静かに見守りながら俺は彼女が瞼を開く時を待つ。
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