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「……出たくない」
「え? どうして?」
首を傾げる彼女に苦笑いして見せて。
さすがに無視なんてしたら後々大変なことになるかと諦めて電話を手に取った。
「……はい」
「ちょっとー、アンタ今、電話無視しようと思ってなかったぁ?」
「……いや、寝てたから」
「へー、どこで寝てたのかなぁ?」
もはや電話を通してでも臭って来そうなほど酔いが回っている真尋の問い詰めはスルーする。
「で、何の用?」
「うっわー、大和君冷たいっ!彼女出来るとそんな冷たい人になっちゃう訳?」
どうして真尋がこんな電話をかけて来るのかなんてお見通しで。
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