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「なんでそーなった訳?」
俺の問いかけに真尋はすっかり落ち込んでいる己をあらわにして答える。
「夕飯作ってた時にね、誠也と彩愛ちゃんの関係について章吾に話してたのよ。どうしてあんなに彩愛ちゃんが思ってくれてるのに誠也は付き合わないんだろうって」
「……うん」
「そしたら章吾がさ、真尋には誠也の気持ちは理解出来ないだろうなって」
「…………」
「それってどういう意味よ。私は無神経だからとでも言いたい訳?」
詰め寄る真尋に俺は「いや、それは違う」と答えたものの、どう説明していいものか迷った。
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