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彼女が俺の言葉の意味をどう受け取ったのか。
その返事をじっと待つ俺に、彼女はパクパクと口を動かしてはまた息を飲むという行動を繰り返している。
けれど2~3回ほどそんな行動を取った彼女は、おずおずと俺を見上げながら問いかけて来た。
「それって……もしかして……」
「うん?」
「いえっ、何でもないです……」
ガックリと肩を落とした彼女は羞恥心を抑えきれなくなったかのように俺に背中を向けた。
しかし思わず笑みがこぼれてしまうほど、うなだれた彼女の後姿に俺はポツリと言葉を投げる。
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