331人が本棚に入れています
本棚に追加
離ればなれになった魂が、時を越え再び寄り添えたかのように。
心が。
身体が。
生まれ持った全ての細胞が。
身震いしたくなるほど悦びを露にする。
愛する人と繋がることが、幸せ過ぎて恐くなるなんて経験したことなどなかった。
けれど今、俺に溺れる彼女の表情は誰よりも美しく、誰よりも儚くて。
たとえ何が二人の未来に起きようとも、俺は自分の命を賭けて彼女を守りぬく。
「遥香……愛してる」
繋がった身体を激しく揺さぶりながら、素直に思いを言葉にすると彼女の細い腕がゆるゆると持ち上がり、俺の手を求めた。
最初のコメントを投稿しよう!