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それに応えて強く握りしめた手を、俺はもう二度と離さないと心に誓いながら密着していた腰を更に深くまで沈めた。
「っ……あっ……」
大きく身体を仰け反らせた彼女の手が力なくベッドへと落ちて行く。
そして瞼を閉じたまま、恍惚の表情で小さく微笑んだ。
それを見届けた俺は、限界まで膨らんだ欲望を彼女の奥深くに打ち放った。
荒れる呼吸を繰返しながら彼女の身体に覆い被さる。
汗で湿った俺の背中に彼女の手が回され優しくなぞってくれて。
俺は彼女の頬に貼りついた髪を指先で耳に寄せてやる。
お互いが無言のまま、照れ隠しの笑みを浮かべた。
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