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グッタリとした私の髪を優しく撫でてくれる手も。
汗ばんだ私の身体を優しく拭いてくれる手も。
どんなに疲れていても私を包み込んでくれる手も。
物心ついた時からずっと私の隣から差し出されて来たものだ。
この手はこれからもずっと、こうして私を守ってくれる。
二人が積み重ねて来た年月がその証となって。
私はこの人と出会うためだけに生まれて来たと思えるんだ。
「ねぇ章吾」
「うん?」
「妊活しようか」
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