オマケ③■真尋Side 溺愛

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グッタリとした私の髪を優しく撫でてくれる手も。 汗ばんだ私の身体を優しく拭いてくれる手も。 どんなに疲れていても私を包み込んでくれる手も。 物心ついた時からずっと私の隣から差し出されて来たものだ。 この手はこれからもずっと、こうして私を守ってくれる。 二人が積み重ねて来た年月がその証となって。 私はこの人と出会うためだけに生まれて来たと思えるんだ。 「ねぇ章吾」 「うん?」 「妊活しようか」
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