始まりは唐突に。

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鳴「・・・で?遅れた理由は?」 テスラ「その・・・食べて食休みしてたらうたた寝しちゃいました・・・と申しますか・・・。」 鳴は、はぁ・・・とため息をつくとテスラのでこに手をやり・・・。 パチンッ テスラ「いたぁ!?・・・つぅ・・・痛いぃ・・。」 鳴は結構強めのデコピンをかました。 鳴「まあ遅刻した件はこれでチャラだ、で?刀のメンテはしたのか?」 鳴は当初の目的である刀の話に戻った。 テスラ「うん・・・でも、純度が高い鉱物の流通がちょっと止まってるみたい・・・次に入荷するのは春の終わりか夏が始まってからだって、だからちょっとした補強しかできなかった。」 テスラはメンテナンスを終えた刀を鳴に渡しながらそういった。 鳴「まじか・・・(じゃあ水場の奥にあるのは純度の高い鉱物ってことか・・・。)」 鳴は少し考え込むと、突拍子のないことを言い出した。 鳴「なぁテスラ、この刀は岩切っても大丈夫か?」 テスラは暫くポカーンとした顔でいたが、やがて口を開いた。 テスラ「なに?ついに頭までおかしくなった・・・?」 鳴「おかしくなってねぇよ!大体頭"まで"ってなんだ"まで"って!」 テスラは(鳴に奢ってもらった)アイスを食べながら少し考え。 テスラ「まあ、岩くらいなら百、二百切ったところで・・・もしゃもしゃ・・・って感じだけど・・・流石に鉄はやめて・・・もしゃもしゃ・・・よね、修理するのもコストかかるんだから。」 鳴は内心、食い終わってから喋れよと思いながらも刀を持ち、行ってくると言ってエレベーターにまた乗った。 チンッ グィィィンッ ブクブクブクッ 鳴「うん、苦しいんだって言っゴボボッ・・・」
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