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チンッ
グィィィンッ
鳴「ふぅ・・・やっと解放された・・・。」
鳴は伸びをすると、先ほど人集りが出来ていた場所に足を運んだ。
そこは、諦めたのか人集りはなくなり、静かになったその場所で巨大な岩が溝状になっている道を塞いでいる。
シャキンッ
鳴は腰を低くし、刀を構える・・・所望、居合抜きといったものだ。
鳴「・・・・一回で切れるか・・・?まあ異形は微妙に柔らかいから切りにくくて硬いって感じるだけだし・・・行けるか・・・?」
スバッ!!!
バシンッ!!
ズズズズズッ・・・
巨石は存外、軽快な音を立てながら真っ二つになった。
鳴「おぉ、切れ味は前より格段に上がってるな・・・って言っても最初に作ってもらった時と同じってだけか・・・。」
キラッ
鳴「ん・・・?」
岩の中心部になにか光っているものがあった。
鳴「綺麗だな・・・鉄・・・にしては輝きがすごいが・・・。」
そこには、銀と銅を混ぜた様な色のキラキラした鉱物があった。
テスラ「あぁ・・・こんなところにいた、探すのめんどくさいんだからあまり歩き回らないでよ・・・。」
そう言いながら、テスラはアングラに続くゲートの方から走ってきた・・・ちょっと転びそうになっていた。
鳴「おぉ、悪い・・・岩切ったんだが・・・大丈夫そうだな。」
テスラ「・・・マジで切ったんだ、アホらし・・・。」
テスラはジト目で鳴を睨み、あからさまにこいつ馬鹿だろ的な雰囲気を全開にした。
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