始まりは唐突に。

24/35
前へ
/35ページ
次へ
鳴「まあいいが、明日には出発か・・・はぁ・・・。」 鳴達はあの後、通話端末を作るための材料を見て回った後、ファクトリーに行き武器のメンテをして宿に泊まった。 鳴「しかしまあ、あそこまで必要な材料がないと焦るな・・・いやマジで。」 鳴の場合、材料を見て回るというより探し回ったという方が正しい・・・テスラは適当についていっただけだった。 テスラ「まあ、一応材料に関しては別の物でも作れなくはないし・・・。」 鳴「・・・なんでそれを先に言わない・・・?危うく今日も探しに行く気マンマンだったぞ・・・?」 テスラは目を逸らし、しまったっといった顔で冷や汗を流した。 鳴「おい?なんで黙る?俺はまったくもって怒ってないぞ?本当に、あぁ・・・全然怒ってないぞ・・・?」 テスラ「か、顔がとても怖いんだけど・・・・。」 鳴「この顔のどこが怖いって・・・?ほーら言ってみ・・・?」(にっこり) 鳴はとてもいい笑顔でテスラに詰め寄った。 テスラ「ご、ごめんなさいぃ~・・・。」 鳴「まあいい、で?今日の予定は?お前はファクトリーで通話端末を二つ作ることは決定だが・・・なにか手伝えることはあるか?」 テスラは少し考えると口を開いた。 テスラ「あ、何もないです・・・お願いだからファクトリーに近づかないで。」 テスラは半ば拒否するかのごとく手伝いを断った。 鳴「なんでそんな拒否されてんだよ!いや、確かに機械に弱いから機材とか壊しやすいけども!」 テスラ「あぁ、うん・・・まあ鳴はゆっくりしてなよ・・・そこら辺ぶらついてさ。」 実は昨日、最後にファクトリーでメンテを行った時の出来事である。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加