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横たわる[敵]の横で、男と少女が休憩していた。
少女「あ~、疲れた・・・ねぇ鳴(なる)、おんぶして~。」
鳴と呼ばれた男は、素材になりそうなものをある程度剥ぎ取ると口を開いた。
鳴「無理だ、俺も疲れた・・・・こりゃ明日は筋肉痛だな。」
少女は寝転がるとぼんやり空を見上げ、呟いた。
少女「あ~、お腹すいたな~・・・。」
鳴「じゃあそろそろ昼食にするか・・・って言っても簡単なものしか作れないが・・・希望の品はあるか?テスラ。」
テスラと呼ばれた少女はゴロっと、寝返りを打つようにしてこっちを向くと・・・
テスラ「メンドイからそういうの無しで、テキトーに作って。」
かなり適当にあしらった。
鳴「そこは乗ってくれよ、まあ確かに・・・今の食料だと同じものしか作れないが・・・うん。」
そう言うと男はポーチの中から油で揚げてカリカリになった野菜と、水・・・そして虫眼鏡を大きくしたような装置にコンロの形に似たガス缶に鍋を用意した。
テスラ「やっぱり野菜?」
鳴は肩を竦めると言葉を返した。
鳴「そりゃそうだ、肉は今じゃ貴重品だしな。」
テスラは横たわる[敵]の方を見て口を開く。
テスラ「こいつらって食べれないのかなぁ・・・?」
テスラはそう言いながら巨大な狼の形で、目や胴体から木の根、もしくは花が生えている生物を見上げる。
鳴も[敵]を見上げた後、少し渋った顔をし、テスラに視線を戻した。
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