第1章

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静まり返った空間。 まだ肌寒い風は、 桜の花びらをヒラリと踊らせる。 「卒業式って涙が出ちゃうんだ」 そう呟いて笑った君。 ポロッと瞳からこぼれた宝石は、 涙とかいうやつ。 綺麗。 「なんか止まらない」 笑顔のまま、いくつも宝石がこぼれ落ちた。 キラキラ キラキラ ずっと見ていたいのに、 君はそっと指でぬぐってしまう。
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