3/11
前へ
/37ページ
次へ
 それが、今の元町商店街だ。  その歴史は古く、100年前からそこに店を構えているものもあったりする。元々、今の商店街の通りに西国街道が通っていた事もあって、江戸時代から街道の両側にはびっしりと店が並んでいたが、明治に入って道幅を広げる工事が行われ、大幅に広くなった事が発展するにあたって大きかったと言える。  そして今では休日・平日問わず昼間は観光客でごった返し、大賑わいの通りになっている。中でもここ数年はアジアやヨーロッパ圏の観光客が目を引く。  代表的なことを2つほど話したが、もちろん神戸の魅力はそれだけでは無い。一言で言い表せない事が魅力だとも言える。なので、その他はおいおい話すとしよう。 ***  僕はそんな朝の商店街を自転車で器用に走り、いつものところに自転車を駐めてあの店に向かった。  商店街の店舗に沿って歩いていくと、ちょうどある脇道の入り口に木製の黒い看板が置いてあるので、僕はそこを目印にして脇道に入る。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加