不協和音

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俺、自身こんな事で悩む日が来るなんて思いもしなかった。 背は低くないし、顔も悪くねぇと思う。小さい頃から習わされていた空手で鍛えられた体。客観的に見て俺は男らしい部類に入ると思う。 ぶっちゃけ、オンナにもモテた。俺が何かモーション起こすまでもなく中学に上がると同時に自然に彼女はできた。ありがちかもしれないけど年上彼女の部屋で脱童貞。 別れても別れてもできた。 そのうち付き合うのがめんどくさくなって付き合わねぇ。って言えばそれでもいいってオンナができた。 まわりから外見をほめられるから、俺は自分の外見がいいらしい事を認識した。 俺の外見がいいだけで勝手に寄ってきて、俺的にはヤれればなんでもよかったから希望通り付き合えば、最後には勝手に浮気だの、切れて、泣いて、騒ぐ、オンナ。めんどくせぇなって思ってからは、そういうオンナしか相手にしない事にした。 オンナといるより連れといる方が楽しかった。 女の敵と身内ネタにされていた俺の所業は、 ほとんど中学の時のメンバーと変わる事なく進学した高校でも続けられていた。 遡る事、半年間までは。
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