鳥使いのおじいさんとフウセンオウム

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「は、はい…。わかりました…。」 サキは未だに半信半疑だったものの、こんなにお願いされたらことわることもできず、ひかえめながらも返事をしました。 「ありがとう。じゃあよろしく頼むよ。では、またいつか会える日まで。」 『サキ、オネガイネ。サヨウナラ!サヨウナラ!』 こうしてサキは、鳥使いのおじいさんから種をゆずり受け、それを小高い丘の上に植えて、毎日水をやったり肥料を与えたりしながら、得体の知れぬ木を育てたのです。
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