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不思議に思いつつもサキは、ほっと胸をなで下ろして、木に寄りかかったのです。
すると、
木の後ろに誰かの気配を感じて、なで下ろしたばかりの胸をまた飛びあがらせてしまいました。
そこに立っていたのは、サキと同い年くらいの男の子でした。
おそるおそるサキは、その男の子に言いました。
「君は、だれ?」
「ぼくは、ミダ。おどろかせてごめんね。
鳥使いのおじいさんとオウムに、君の仕事を手伝うように言われて、となり村から来たんだ。」
なるほど、
鳥使いのおじいさんと鳥たちは、サーカスの巡業に参加しながらも、様々な地で、フウセンオウムの仲間のこと、この不思議な木のことを言いふらして、サキを手伝う者を募っていたらしいのです。
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