鳥使いのおじいさんとフウセンオウム

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サキは、 あるお年寄りのおじいさんから、ある日突然、ひとつぶの種を譲り受けました。 サキは、 このおじいさんの顔も名前も知りませんでしたが、このひとがサーカスの鳥使いで、そろそろ次の村へと行くのだというのを、知っていました。 なぜなら、このハテターマ村は大変小さな集落で、サーカスの旅団が来て今日まで興行を続けているという話が、この普段人の話に興味のないサキの耳にも届いていたのです。
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