鳥使いのおじいさんとフウセンオウム

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サキは、 サーカスに興味を持っていたので、鳥使いのおじいさんをもの珍しそうにまじまじと見つめていました。 あまりにもずっと見つめていたので、サキはそろそろおじいさんに怒られるのかな、と心配になりましたが、そんな心配は無用だったらしく、お年をめしたおじいさんはただ、ほのかに浮かべる笑みをより微笑ましただけでした。 鳥たちはというと、 相変わらず青い風船に苦戦しているハトたちが二、三回、 『クルックー。』 と鳴いたと思えば、青い風船と仲よく遊んでいるオウムの方は、今度は、 『フウセンモドッテコイ。フウセンモドッテコイ。』 と唄っておりました。 サキは、その様子をしばらく楽しそうにながめていましたが、そのとき突然、オウムがさっきよりはっきりとした声で、サキに語りかけてきたのです。
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