鳥使いのおじいさんとフウセンオウム

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おじいさんと風船をつけた鳥たちは、サキの前で簡単な芸をし始めました。 「さあさあご集まりの皆様、本日は私たちのショーをご覧いただきまことにありがとうございます。 これから風船を使って鳥たちが様々なアトラクションに挑みます。では、しばしショーをお楽しみください。」 『ジャアガンバルカー?』 風船をつけたハトたちが風船の上に乗っかったり、風船の上で玉乗りのように歩いていたり、風船にぶら下がって逆立ちしたりしました。 ハトたちがおじいさんの立っている目の前に集まり、互いの風船めがけてくちばしでつつき合い始めました。ハトたちが互いの風船をつついて割ると、中からまたハトが出てきました。 と思うと、即座におじいさんが風船を手の中からいくつも出して、割れた風船の代わりにハトたちにくっつけていました。 例のフウセンオウムはというと、ハトやおじいさんたちの活躍をあくびをしながらのんびりと眺めています。 おじいさんがあわてて、フウセンオウムを軽くコツンと叩くと、フウセンオウムは思い出したかのように、 『フウセントンデッタ…。フウセントンデッタ…。』 と叫んだのでした。 すると最後に、どこからともなくたくさんの風船が飛び出してきて、ハトたちとともに大空へと舞っていったのです。
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