第1章

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「急に呼び止めてごめんね。わたしね、あなたのことが好きです。」 「え?」 「あの、明日の卒業式が終わった後、学校近くの神社に来てほしい。ずっと待ってるからねっ。」 そう言うと彼女は慌てた様子でどこかに行ってしまった。僕はしばらくその場に立ち尽くし、5秒程経ってようやく状況を理解する。 季節はもうすぐ春だ。 窓からは暖かいオレンジ色の光りが射し込んでいた。
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