バラとカスミソウ

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カスミソウは、バラに振り回されるうちに、心労がたまったのか、病気になってしまいました。 ゆっくりと枯れていく病気。 余命はあと少し。 「バラは一人でも大丈夫かしら」 それでも、カスミソウはバラの心配ばかり。 他の花たちは、そんなカスミソウに呆れてしまい、誰もおみまいには来ませんでした。 だけど、カスミソウは誰もみまいに来ないことを喜びました。 この病気はうつる病気だから、誰も来ない方がいいと思ったのです。
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