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「生ける屍には苦痛を。
生きるべき人には生を。」
このサイトのこの文章を見たのは今回で二度目であった。
自殺志願のネットサイトでいろいろと下向きな発言が自分は独りでは無い気ががして、悠斗は毎夜サイトを覗いていた。
その看板はpcの画面に出てきたものの、いつどうやって出てきたのか定かでなかった。もはや、意識が薄れたままぼうっと画面を眺めているに過ぎないので、自分が何かの広告をクリックしたのかなど、記憶になかった。
ただ淡々と下向きな発言を眺めていた。
死んでもいいとは思っていた。
だが、思うのと実行するのとでは意味合いがだいぶ違ってくる。
死のうと試したことはないし、死んだこともないから本当のところは死んだらどうなるということも、本気で死ぬ人の心理もわからないのだ。
看板は気付くと画面の中にあった。
パッと広告のバナーが出てくることもあるのでそれかなと思った。
が気付けば、更に恐ろしいことが起きていた。
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