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ともみsaid
この時私は電話の音に敏感になっていた
「はい、中野です」
受話器の向こうから義理母の甲高い声が
「ともみさん、体調いかが?」
永遠と続く子供の催促
受話器を置くと2時間経っていた
毎日の帰りの遅い夫に姑母からの長電話
気分が滅入る
携帯の着信をみると後輩からだった
かけ直すと仕事の勧誘
今までは断っていたが最近帰りが遅い夫と毎日の姑母からの電話にウンザリしていた私は誘いを受ける事にした
私はその誘いが堕落する引き金とも知らずにそこに足を踏み入れてしまった
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