僕たちのこと。-渉side-

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対抗するわけじゃないけど、僕だってもてた方だと思う。 告白は日常茶飯事だったし、宏光と僕で「学園の2トップ」なんて変な名前ついてたみたいだし。 もっとセンスのある名前が良かったな。 そもそも僕達が通ってたのって、学園なんかじゃなくて普通の高校だったしね。 それに、宏光は分かるけど、僕はどこにでもいそうな普通の男。どこがいいんだろう。 告白はされても、知らない子ばっかりだったし、僕は女に興味無いから、OKしたことは無かったよ。 今の言い方だと、男しか興味無いみたいになっちゃうけど、別に男が好きなわけじゃない。 ただ、女が少し苦手だったんだ。 だった、っていうか、今もだけど。 女子高生って、うるさいだろ? 何が楽しいのか、ギャーギャー騒いで、とても耳障り。品がない女は女じゃないと、僕は思ってるよ。 今くらいの年齢になると、みんな大人っぽくなるけど、それでもやっぱり苦手かな。 あ、もうこんな時間だ。僕ももう会社に行かなくっちゃ。 ちゃんと鍵もしめるよ。 さすがの僕でも覚えてる。
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