僕たちのこと。-渉side-

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家を出る宏光を見送った。 宏光は幼なじみで、おせっかい。 世話焼きなんだ。 僕は朝は弱いけど、朝以外だったら苦手なものは無いよ。 それに、弱いって言っても、起きてしまえばこっちのもの。 寝起きだから機嫌が悪いとかはないと思う。 よく子供扱いされるんだけど、これでも25歳。 そのことを前宏光に話したら、お前は童顔なんだと言われた。 僕、童顔なんだって。 そして黒のままのストレートな髪が、さらにそれを際立てるんだと。染めようかなぁ。 宏光も同じ年なのに、あいつは大人っぽい。 まぁ大人なんだけど。 クールっていうの?すごくモテるんだ。 まぁ確かに、かっこいいけどね。
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