第1章 タイムスリップ

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第1章 タイムスリップ

大雨のせいで部屋中に雨音が響き渡る中、私は泣いていた。 傷心というか失恋というか、ずっと大好きだったアイドルのカケルくんの熱愛報道を聞き涙が止まらない。 男性芸能人の熱愛報道に女性ファンがショックを受けるのはよくある事で私の場合、かなり熱を入れていたのでショックが大きいの言うまでもない。 『絶対、運命の人だと思っていたのに。。』 ふと部屋を見渡すと部屋の隅っこの方に小さい箱がある。箱を見てみるとプラモデルのパッケージみたいに【タイム魔人(マシーン)】と書いてあった。 『なにこれ、私こんなのかった覚えがない。』 説明を読んでみるとこのタイム魔人を使えば過去か未来かどちらかに行けると書いてある。何故ここにこんなのがあるのか、どうせ嘘だろうと思い、何も考えず私は10年後の未来に設定ボタンを押してみる。 ボタンを押すといきなり窓が開き、大雨と風が部屋中にたくさん入って来た。 目も開けられず私はその場にしゃがみこんでしまった。 気がつくと病院のベットにいた。目の前にはちょっと年を取ったカケルくんがいる。 『はるか!目が覚めたのか!』 何故かカケルくんは知らない女の人の名前私の事を呼ぶ。
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