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1か月が過ぎた。 彼女とは電話やメールで連絡は取っていたものの、会えないままだ。 「なぁ、しばらくってあとどれ位だ? もう1か月だぞ」 拗ねた声で彼女を咎める俺を彼女は「子供みたい」と笑った。 「あのさ、本当にたいしたことないんだよな? あの……死なないよな?」 ずっと聞きづらくて、というか聞きたくなくて避けていた質問をいよいよ彼女にぶつけるとしばらくの沈黙の後「ばーか」と言われた。 「死なないよ。けど」 「けど?」 「こっち、来ちゃだめ」 「どうして?」 「見られたくないから」 彼女の言葉に不安になった。 見られたくないって、そんなに外見が変わってしまう病ってなかなかにヤバイんじゃないか? 「もし来たら、別れるから」 「わー! 分かった。分かったから」 俺は彼女が好きだった。 別れるなんて考えられなかった。
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