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ネムは嘆息を漏らして「仕方がない奴だ。勘違いしおって」とかぶりを振った。
「誰、知り合い?」
アキは、崩れた襟元を直しながら問い掛けてきた。
「まあな。妹のようなものだ」
「妹?」
「ミコはそうは思っていないのだがな。どうしたものか」
再びネムは嘆息を漏らす。
「ネム、ミコ嫌いか?」
「いや、そんなことはないぞ」
「なら、受け入れろ」
ネムは「そうだな。けど、今は誤解を解かないといけないな」と微笑んだ。
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