カジキマグロとゴーストバスター

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カジキマグロを狩りにいかないか、それが彼女に話しかけられた初めての言葉だった。 俺の名前は桃木 香月。桃木という字にはのが入ってもものきと読み、そして香月(かづき)という女と間違われる名前持つ16歳、高校二年生…。男だ。そう、俺は男だ。漢なんだ。なのになんで香月なんて名前なんだ。同じかづきまたはかずきなら一樹とかでいいじゃないか。香る月。女々しいんだよな。なんか。 まぁその話は置いといて季節は春。暖かい日差しで眠くなる季節。先生の声が遠く聞こえる。高校の授業も一年も経てば寝るのが普通になってくる。毎日この調子だ。寝て起きたら昼休み、放課後。正直毎日変わらない日常にうんざりしていた。今日までは。
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