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「ということで俺たちは今港に来ています~(笑)。ってなんでだよ。うちの学校から海までどれだけあると思ってんですか、先輩 」
「28キロ。あと陽子さんでいいわ」
「いやだからそういことじゃなくて28キロの距離をなんで一瞬で移動できるんですか!陽子さん」
そう、俺がはいと答えると陽子さんがなにやらブツブツ唱えるだした。と次の瞬間廊下の床が光だし気付くと海についていたのだ。
「ワープする術を使ったのよ」とさらりと答える陽子さん。
「なんで使えるんですか!」
「陰陽師だから」
「お、陰陽師?」
陰陽師ってあれかいろんな妖怪物語にででくるゴーストバスターのことか。いや、だからってワープできるのか?でも陰陽師…、妙に説得力がある。
「わかりました。ワープの話は置いとくにしても陰陽師である先輩が俺になんのようで連れてきたんですか?」
「あら、言わなかった?カ・ジ・キ・マ・グ・ロ」
そういえば言われた気がする。でも
「釣り道具もないし、それに港じゃ釣れないでしょう」
「釣るなんていってないわ。狩るのよ」
「そういうことじゃ。そもそも」
「来たわ。」
陽子さんの声に俺の訴えはさえぎられる。でも何が来たんだ。陽子さんの視線の方向見るとザッパーンと大きな水しぶきと共に黒い影が飛び出してきた。
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